精神保健福祉士(MHSW)ってどんな人?あなたと「社会」を繋ぐコーディネーター
記事の監修者:岡 優太(おか ゆうた)
役職:オープンドア宮原事業所 責任者 / サービス管理責任者
保有資格:精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士・サービス管理責任者
福祉経験:サービス管理責任者5年、就労継続支援B型 生活支援員6年半(パン、クッキー、農園支援)、訪問介護1年(2026年6月現在)
所属事業所:オープンドア宮原(旧ワンダフル宮原)
目次
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こんにちは。オープンドア宮原事業所でサービス管理責任者を務めている、精神保健福祉士の岡です。
病院の相談室や役所の窓口、福祉事業所のパンフレットなどで、「精神保健福祉士」や「MHSW」という言葉を見かけたことはありませんか?
「名前は聞いたことがあるけれど、何をしてくれる人なのかよく分からない」
「カウンセラーやお医者さんとは何が違うの?」
「相談したら、何か手続きをさせられるんじゃないか」
そう感じている方も多いと思います。実際、私自身も「岡さんって、結局何の専門家なんですか?」と利用者さんから聞かれることがよくあります。
今回は、私たち精神保健福祉士がどんな仕事をしていて、あなたの暮らしの中でどう役に立てるのかを、できるだけ分かりやすくお話しします。
■精神保健福祉士(MHSW)とは?
精神保健福祉士は、1997年に生まれた国家資格です。英語では「Mental Health Social Worker」の頭文字をとって「MHSW」と呼ばれています。
ひと言でいうと、「心の病気や生きづらさを抱えた方が、地域で自分らしく暮らせるように、生活全体を一緒に考える専門職」です。
お医者さんは病気を診断し、お薬で治療をします。カウンセラーや心理職は、心の中の気持ちや考え方に寄り添います。看護師は体調や服薬を見守ります。
それに対して精神保健福祉士が見ているのは、「あなたの生活」そのものです。
・お金のやりくりが不安
・日中に行く場所がなく、家にこもりがち
・働きたいけれど、どこから始めればいいか分からない
・役所の手続きが難しくて、書類が止まっている
・家族との関係がしんどい
こうした「病気そのもの」ではないけれど、暮らしを苦しくしている困りごとを一緒に整理し、使える制度やサービス、人と人とを繋いでいくのが私たちの役割です。

■「コーディネーター」と呼ばれる理由
精神保健福祉士はよく「コーディネーター」に例えられます。
たとえば、あなたが「もう一度働きたい」と思ったとします。そのとき必要になるのは、一つの専門家だけではありません。
・主治医:今の体調で働いて大丈夫か、医学的に判断してくれる
・相談支援専門員:どんな福祉サービスを使うか、計画を立ててくれる
・役所の障害福祉課:サービスを使うための受給者証を出してくれる
・就労継続支援B型事業所:実際に作業をしながら、生活リズムを整える場所になる
・ご家族:家での様子を一番よく知っている
これらの人や機関は、それぞれ大切な役割を持っていますが、バラバラに動いているとあなたの負担が大きくなってしまいます。同じ説明を何度も繰り返したり、「どこに何を聞けばいいのか」で迷ったりして、それだけで疲れてしまうのです。
精神保健福祉士は、その間に立って「通訳」や「交通整理」をします。あなたの思いを関係機関に伝え、関係機関からの情報をあなたに分かりやすく届ける。オーケストラの指揮者のように、あなたの周りの支援がうまく噛み合うよう調整していく。それが「あなたと社会を繋ぐコーディネーター」と呼ばれる理由です。

■精神保健福祉士が大切にしていること
私たちが仕事をするうえで、いつも心に置いている考え方があります。
①主役は「あなた」であること
支援の計画を立てるとき、決めるのは支援者ではなく、あなた自身です。「こうした方がいいですよ」と押しつけるのではなく、「あなたはどうしたいですか?」と一緒に考えます。すぐに答えが出なくても大丈夫です。「まだ分からない」も立派な答えです。
②病気ではなく「人」を見ること
診断名があっても、あなたは「病気の人」ではなく、好きなものや得意なこと、大切にしたい思いを持った一人の人です。私たちはあなたの「できないこと」よりも、「できていること」「やってみたいこと」に目を向けます。
③環境のせいにしてもいい、と考えること
生きづらさは、あなた一人の努力不足で生まれるものではありません。周りの環境や仕組みが合っていないことも多いのです。だからこそ私たちは、あなたを変えようとするのではなく、あなたの周りの環境を少しずつ整えることを考えます。
■就労継続支援B型事業所での精神保健福祉士の役割
当事業所のような就労継続支援B型事業所では、精神保健福祉士は次のような場面であなたをサポートします。
①作業のペースを一緒に決める
「週に何日通うか」「1日何時間いるか」「どんな作業から始めるか」を、体調やご希望に合わせて相談します。最初は週1回・1時間からでも構いません。
②体調の波に気づき、早めに声をかける
「最近、少し表情が疲れているかな」「睡眠が乱れていそうだな」といった小さな変化に気づいたら、無理をしないよう声をかけます。必要に応じて、ご本人の同意のもとで主治医や相談支援専門員と情報を共有します。
③生活の困りごとを一緒に整理する
作業中の雑談の中で、「実は役所から届いた書類が読めなくて…」「お金が月末に足りなくなる」といった悩みがこぼれることがあります。そんなときは、一緒に書類を読んだり、使える制度を調べたりします。
④次のステップを一緒に考える
B型での生活に慣れてきたら、「もう少し日数を増やしたい」「いつか一般企業で働いてみたい」といった目標が出てくることもあります。そのときは、就労移行支援やA型事業所、障害者雇用など、次の選択肢について一緒に情報を集めます。もちろん、「今のペースを大切にしたい」という選択も尊重します。

■「こんなことを相談していいのかな」と思わなくて大丈夫
精神保健福祉士に相談するのに、「大きな悩み」は必要ありません。
「最近、なんとなく眠れない」
「人と話すのが怖くなってきた」
「何がしんどいのか、自分でもよく分からない」
そんなモヤモヤした状態こそ、一緒に言葉にしていくのが私たちの仕事です。うまく説明できなくても、途中で話が逸れても構いません。話しているうちに、「あ、私はこれが不安だったんだ」と気づくことも少なくありません。
また、相談したからといって、何かの手続きを無理に進めることはありません。「話を聞いてもらえただけで少し楽になった」――それも大切な一歩だと考えています。
■あなたの「通訳者」として、そばにいます
社会の仕組みは、正直に言ってとても複雑です。制度の名前は難しく、書類は分かりにくく、窓口ごとに言うことが違ったりもします。心が疲れているときに、それを一人で乗り越えるのは本当に大変なことです。
だからこそ、私たち精神保健福祉士がいます。あなたと社会の間に立つ「通訳者」として、あなたのペースに合わせて一緒に歩いていきます。
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・相談支援専門員とMHSWの違いって?あなたの暮らしを支えるチームの役割
・主治医に「B型事業所に行きたい」と切り出すタイミングと、MHSWのサポート
■まずは気軽に見学にいらしてください
この記事を読んで、「ちょっと話を聞いてみたい」「どんな人がいるのか見てみたい」と思われたら、ぜひ一度見学にいらしてください。
見学では、難しい質問に答える必要はありません。事業所の雰囲気を眺めて、気になることがあれば聞いていただくだけで大丈夫です。精神保健福祉士として、私がご案内することもできます。
お問い合わせの際は、「精神保健福祉士に相談したい」と一言添えていただければ、私か、当事業所の精神保健福祉士がお話を伺います。あなたと社会をつなぐ最初の“通訳”を、ぜひ私たちに任せてください。
監修
記事の監修者:岡 優太(おか ゆうた)
役職:オープンドア宮原事業所 責任者 / サービス管理責任者
所属事業所:オープンドア宮原(旧ワンダフル宮原)

• 保有資格: 精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士・サービス管理責任者
• 福祉業界歴: サービス管理責任者5年、就労継続支援B型 生活支援員6年半(パン、クッキー、農園支援)、訪問介護1年(2026年6月現在)
【岡サビ管からのメッセージ】
ご利用様一人一人のニーズに合わせ、丁寧な支援を心掛けています。「事業所を利用してよかった」と思ってもらえるような、雰囲気作りや関係性を構築できたらと思っています!常に学ぶ姿勢を忘れずに支援していきたいです。一緒に楽しくお仕事していきましょう!お気軽にご連絡お待ちしております!よろしくお願いいたします。





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